松原みきについて
■ デビュー曲が40年後に世界的ヒットへ
松原みきは、大阪府出身のシンガーソングライターです。母がジャズ歌手であった家庭に育ち、幼少期からピアノを学び、高校時代にはバンド活動を経験しました。歌手を目指して上京し、1979年11月に「真夜中のドア~Stay With Me」でデビューしています。
同曲は作詞・三浦徳子、作曲・林哲司、編曲・林哲司。発売当時もオリコン最高28位、10万枚を超える売上を記録しましたが、2020年前後にシティポップ再評価の流れから海外で急速に拡散しました。インドネシアの歌手Rainychによるカバー、YouTube、TikTok、ストリーミングを通じ、発表から約40年後に世界的な代表曲となりました。
■ 「真夜中のドア」の完成度
曲は、別れた相手を引き止める夜の場面を、日本語と英語の短い言葉で描きます。林哲司による都会的なコード、跳ねるベース、サックス、コーラスへ、松原みきの明るさと哀愁を持つ声が重なります。
松原の歌唱は、ジャズやソウルの影響を感じさせるリズム感、強い中音、語尾を少し後ろへ置く歌い方が特徴です。高音を細く伸ばすだけではなく、低いフレーズにも厚みがあり、失恋曲を暗く沈ませず都会的に聞かせます。
■ 多彩なアルバムと作曲家活動
代表曲には「ニートな午後3時」「倖せにボンソワール」「SEE-SAW LOVE」「THE WINNER」「恋するセゾン~色恋来い~」などがあります。アルバム『POCKET PARK』『Who are you?』『Cupid』『Myself』『彩』では、AOR、ファンク、ラテン、バラード、歌謡曲を横断しました。
アニメ『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』ではオープニングテーマ「THE WINNER」を歌唱し、力強いロックボーカルも示しています。歌手活動後は作曲家として、國府田マリ子「雨のちスペシャル」、アニメ・CM楽曲などを手掛けました。
松原みきは2004年に44歳で亡くなりました。そのため、本人は「真夜中のドア」が世界中で再発見される時代を知りませんでした。後年の再評価では、同曲だけでなくアルバム収録曲も配信され、日本のシティポップ全体への入口になっています。
カラオケでは「真夜中のドア」が中心で、最高音よりも、16ビートのリズム、低音の安定、英語部分の自然な発音が難所です。声を張りすぎず、サビでも少し余裕を残すと都会的な雰囲気が出ます。一曲の再流行によって、1970~80年代日本の録音・演奏・作曲水準を世界へ知らせた歌手です。
松原みきの楽曲情報
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