ReoNaについて
■「背中を押さない」歌でデビューしたシンガー
ReoNaは、傷や孤独を抱えた人の感情を、無理に前向きへ変えずに歌う「絶望系アニソンシンガー」です。2017年のSACRA MUSICオーディションでファイナリストとなり、2018年放送のアニメ『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン』で、劇中アーティスト・神崎エルザの歌唱を担当しました。「神崎エルザ starring ReoNa」名義のミニアルバム『ELZA』はオリコン初登場8位を記録し、同名義はレコチョク年間ランキング2018の新人アーティスト部門でも1位を獲得。キャラクターの歌声から先に知られ、その後に本人名義の活動へ接続した珍しいデビュー経路を持ちます。
同年8月、アニメ『ハッピーシュガーライフ』エンディング曲「SWEET HURT」でソロデビューしました。ReoNaが掲げるのは、苦しむ人を元気づける応援歌ではなく、「背中を押さない、手も引かない」代弁者としての歌です。問題が解決していない状態、言葉にできない痛み、誰にも見せられない弱さをそのまま曲の中へ置くため、聴き手は励まされるというより「自分と同じ感情がここにある」と確認できます。この姿勢が、明るい勝利や成長を描くことの多いアニメソングの中で、ReoNaを明確に差別化しています。
■息の音まで使うボーカル
歌声は、低音から中音域にかけての少年のような中性的な響きと、細い息を多く含んだ発声が特徴です。声量で押し切らず、子音、息継ぎ、語尾の揺れを残し、マイクに近い距離でささやくように歌います。一方、サビでは声を完全に太くせず、壊れそうな質感を保ったまま高音へ上がります。この弱さと強さの同居が、「forget-me-not」「ないない」「生命線」などの緊張感を作っています。
「forget-me-not」は『ソードアート・オンライン アリシゼーション』のエンディング曲で、失われる記憶や残された者の思いを静かに広げる作品です。「ANIMA」は同シリーズ『War of Underworld』のオープニング曲で、ReoNaの楽曲としては特に強いロックサウンドを持ち、魂の所在を問う言葉と鋭い高音が結び付きました。「ないない」はアニメ『シャドーハウス』のエンディング曲。童謡のような不穏さ、ジャズ的なリズム、存在の欠落を並べる歌詞が作品世界と密接に重なっています。ゲーム『月姫 -A piece of blue glass moon-』の主題歌「生命線」では、生と死、出会いと別れを張り詰めた声で描きました。
■作品世界と本人の言葉を行き来する
1stアルバム『unknown』には、アニメやゲームとの結び付きが強い曲だけでなく、自分が何者か分からない感覚を掘り下げる曲が並びます。2ndアルバム『HUMAN』では、人間の不完全さや他者との関係をより広い視点で扱いました。ライブや動画企画「こえにっき」では、楽曲の完成形だけでなく、自身の不安や日常を短い言葉で伝えています。華やかなキャラクターを作るより、声を届ける過程そのものを共有することが、ファンとの関係を形作っています。
ReoNaの活動では『ソードアート・オンライン』との継続的な関係が重要です。神崎エルザとしての攻撃的で妖艶な歌と、ReoNa本人の内省的な歌を演じ分けることで、一人の歌手の中に複数の人格と物語を成立させました。アニメの登場人物を代弁しながら、同時に現実の聴き手の感情へ届く点が、単なるタイアップ歌唱にとどまらない強みです。
■カバーでは「小さく歌う技術」が問われる
ReoNaの曲は、最高音だけを見ると歌えるように感じても、原曲の空気を再現するのは難しい楽曲です。弱い声を保ったまま音程を安定させること、ブレスをノイズではなく表現として使うこと、サビで急に叫ばず段階的に熱を上げることが必要です。「ANIMA」は高音とロックの推進力、「ないない」は跳ねるリズムと低音、「forget-me-not」は長いフレーズの息の配分が難所になります。
歌ってみたや弾き語りで選ばれる理由は、声を大きく加工しなくても、歌い手自身の孤独や経験を反映できるからです。女性だけでなく男性や中性的な声にも合い、キーを変えても歌詞の核が失われにくい点も大きいでしょう。ReoNaは、絶望を克服した物語ではなく、まだ絶望の中にいる人へ同じ場所から声を届けることで、アニソンに新しい役割を提示したシンガーです。
ReoNaの楽曲情報
ReoNaに関連する楽曲情報をまとめたページです。このページでは、ReoNaがカバーしている曲や、原曲として関わっている曲を確認できます。曲ごとのキー差を見比べることで、どのような高さで歌われていることが多いかを考える参考として使いやすいページです。
現在、このページに掲載されているReoNaのカバー曲は0件です。オリジナル曲は3件です。
掲載カバーが多い歌い手 TOP20
当サイトに掲載しているカバー動画数が多い歌い手を表示しています。よくカバー動画を投稿している歌い手や、キー差を比較しやすいアーティストを探すときの参考にできます。
掲載オリジナル曲が多いアーティスト TOP20
当サイトに掲載しているオリジナル曲数が多いアーティストを表示しています。原曲キーを比較したい曲や、ほかの原曲アーティストを探すときの参考にできます。
- HoneyWorks 95曲
- DECO*27 60曲
- ピノキオピー 33曲
- 米津玄師 32曲
- まふまふ 31曲
- Mrs. GREEN APPLE 29曲
- Ado 28曲
- 40mP 24曲
- Giga 24曲
- YOASOBI 22曲
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