又三郎について
■ 楽曲概要
「又三郎」は、ヨルシカが2021年6月7日に配信リリースした楽曲で、作詞・作曲・編曲はn-buna、歌唱はsuis。宮沢賢治の短編『風の又三郎』をモチーフに制作され、dアニメストアのCMソングとしても使用された。ヨルシカの文学作品との対話を軸にした楽曲群の中でも、現代社会の閉塞感を強い風で吹き飛ばしたいという願いを、疾走感のあるロックへまとめた重要曲である。
■ 『風の又三郎』との関係
原作では、風の強い日に転校してきた少年・高田三郎が、村の子どもたちから「風の又三郎」ではないかと見なされる。物語は三郎の正体を断定せず、自然現象と子どもの想像力の境界を残す。楽曲でも、又三郎は閉じた社会へ外から現れ、何もかも壊して去る風の子として描かれる。原作を思わせる風の擬音、青い胡桃、かりんなどの言葉が使われ、文学の記憶を現代の都市生活へ接続している。
■ 楽曲テーマ
主人公は、型にはまった社会、退屈な日常、言葉による抑圧に息苦しさを感じ、全てを吹き飛ばす嵐を待っている。風は破壊であると同時に、停滞した空気を入れ替える解放でもある。悲しみや夢まで飛ばしてほしいという極端な願いには、何かを失ってでも変化したい切迫感がある。
■ ヨルシカの中での位置付け
「春泥棒」など自然現象を感情へ重ねる作品の流れを受けつつ、本作はより直接的に社会への反発を示す。文学作品を単に紹介するのではなく、n-buna自身の現代的な問題意識へ置き換えるヨルシカの方法が明確に表れている。公式MVは勝見拓矢が手がけ、風の正体を追う物語を幻想的なアニメーションで描いた。
■ サウンド
歪んだギター、走るドラム、太いベースに、suisの明るく鋭い声が乗る。Aメロは会話のように進み、サビで一気に高音と音圧が広がる。終盤では同じ願いを繰り返し、風が街全体を覆うようなスケールへ進む。
■ カバー文化
歌い手、VTuber、バンドによるカバーが多く、高音、疾走感、文学的な歌詞を同時に見せられる。男性はキーを下げる場合が多く、女性でもサビの連続高音が負荷になる。
■ カラオケで歌うポイント
Aメロの言葉数とサビの高音が難所である。言葉を急ぎすぎず、子音を前へ出してリズムを保ちたい。サビは地声で押し続けず、ミックスボイスや裏声へ滑らかに移る。終盤まで体力を残し、同じフレーズでも少しずつ声量と切迫感を増やすと物語が伝わる。
又三郎のカラオケキー解説
又三郎の原曲キーはEmです。このページでは、又三郎の原曲情報と、掲載されているカバー動画のキー差を確認できます。カラオケで歌うときに、原曲キーのままで歌えそうか、どの方向にキー調整すると歌いやすそうかを考えるための参考として使いやすいページです。
現在、このページに掲載している又三郎のカバー情報は1件です。掲載件数はまだ多くありませんが、原曲とカバー例を見比べることで、又三郎を歌うときにどの方向へキー調整を考えるとよさそうかの目安をつかみやすくなります。又三郎はJ-POPとして登録されています。
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