ゐづについて
■2010年代前半のボカロ歌ってみたを支えた男性歌い手
ゐづは、ニコニコ動画を中心に2010年代前半から活動した男性歌い手です。ボカロ曲、ロック、アニメソングを主軸に投稿し、感情を前へ出す中高音と、荒さを残したロックボーカルで支持を集めました。現在のように歌い手が大規模な事務所や固定グループへ所属する以前、個人が一曲ごとに録音、MIX、動画制作者と組み、ニコニコ動画へ作品を公開していた時代を代表する投稿者の一人です。
2013年前後には「敗北の少年」「イドラのサーカス」「世界寿命と最後の一日」「ワールド・ランプシェード」「雨とアスファルト」など、当時のボカロシーンを象徴する楽曲を相次いで投稿しました。英語で歌った「rain stops, good-bye」や、ONE OK ROCK「The Beginning」、Aimer「StarRingChild」など、ボカロ以外の邦楽にも取り組んでいます。
■熱量の高いロック歌唱
ゐづの歌声は、男性中音域を基礎に、サビで一気に熱量を上げる中高音が特徴です。Aメロでは少し息を含んだ暗い声を使い、サビでは地声感のあるミックスボイスで強く押し出します。音を完全に磨き上げるより、掠れ、息切れしそうな勢い、語尾の震えを残し、歌詞の感情を直接伝えるタイプです。
「敗北の少年」では、自己否定と再起を扱う歌詞を、弱い導入から強いサビへ積み上げました。「世界寿命と最後の一日」では、速い言葉と高音を崩さず処理し、「イドラのサーカス」では不穏な声色と強い子音を使っています。曲ごとに声色を大きく変えるより、本人のロック声を軸に、感情の強度を変える歌唱です。
■ニコニコ動画時代の選曲と文化的な位置
ゐづの投稿時期は、kemu、Neru、buzzG、Last Note.など、激しいロック系ボカロ曲が歌ってみたで広くカバーされた時代と重なります。高音の限界や勢いを競うだけでなく、歌詞へ自分の経験を重ねたような感情的な歌唱が支持されました。
英語詞への挑戦やJ-POPカバーもあり、単一ジャンルだけに閉じていません。一方で、大規模なメジャー展開より、動画投稿の蓄積とリスナーの口コミによって知られた歌い手であり、当時のニコニコ動画のコメント文化、マイリスト、歌い手同士のつながりの中で存在感を築きました。
カラオケキー検索でゐづのカバーを見る場合、男性中高音のボカロロック、サビの連続高音、速い子音が中心です。キーを下げても、声の掠れや感情の高まりを再現するには、音域だけでなく声量とブレスの配分が必要です。2010年代前半の歌ってみた文化において、ロック曲を感情的に歌う男性ボーカルの魅力を示した存在です。
ゐづの楽曲情報
ゐづに関連する楽曲情報をまとめたページです。このページでは、ゐづがカバーしている曲や、原曲として関わっている曲を確認できます。曲ごとのキー差を見比べることで、どのような高さで歌われていることが多いかを考える参考として使いやすいページです。
現在、このページに掲載されているゐづのカバー曲は2件です。オリジナル曲は0件です。
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