くしゃくしゃ。について
■ 楽曲概要
「くしゃくしゃ。」は、素顔や本名を公表せず活動するソロアーティスト・泣き虫☔︎が作詞・作曲した楽曲で、2020年3月に配信された。編曲は浅野尚志、ミックスはFumio Hoshino、マスタリングはTsubasa Yamazakiが担当している。2021年2月10日発売の1stアルバム『rendez-vous』では3曲目に収録され、泣き虫☔︎の初期活動を代表する一曲となった。過去の恋人との学生時代、別れた後に残る後悔、ふとした瞬間に思い出す笑顔を、ノスタルジックな情景と独特のハスキーボイスで描いている。
■ 泣き虫☔︎の初期代表曲
泣き虫☔︎は2019年頃からインターネット上で活動を広げ、TikTok、YouTube、ツイキャスなどを通じて認知を高めた。「くしゃくしゃ。」は、2020年3月から続いた連続配信の流れを象徴する作品であり、初のパッケージ作品『rendez-vous』にも収録された。アルバムにはロック、ヒップホップ、シティポップ、アコースティックなど幅広い曲調が並ぶが、本曲は泣き虫☔︎の持ち味である、若い世代の日常語、言葉遊び、切ないメロディー、掠れた歌声を最も分かりやすく示す。アルバム発売時には「9」とともに全国のラジオやCS局でパワープレイ、推薦曲、エンディングテーマなどに選ばれ、ネット発の楽曲が放送メディアへ広がる役割も果たした。
■ 歌詞テーマとタイトル
題名の「くしゃくしゃ。」には複数の意味が重ねられている。まず、主人公の記憶に残る相手の、顔を崩すような無邪気な笑い方を表す。また、別れた後の感情や記憶が整理できず、紙を丸めたように乱れている状態も連想させる。歌詞では、屋根裏、ラジオ、缶ビール、星といった具体的な小道具を通して、かつて二人で過ごした時間が描かれる。大きな事件ではなく、何気ない場所や物が記憶の引き金になる点が現実的であり、別れた後になって初めて関係の重さに気付く後悔が中心にある。
■ 物語化された楽曲
2022年には、小説投稿サイト「monogatary.com」とのコラボレーション企画で、「くしゃくしゃ。」をもとにした物語が募集された。テーマは、今でも浮かんでしまう学生時代の「君」との恋、別れ、その後悔であり、楽曲が持つ物語性が文章表現へ展開された例である。歌詞が人物の背景をすべて説明せず、聴き手が空白を補える構造だからこそ、異なる視点の物語や二次的な解釈が生まれやすい。
■ サウンドと歌唱
伴奏は軽快なギターとリズムを中心にしながら、メロディーには寂しさが残る。泣き虫☔︎の歌声は、強く張る場面でも完全に明るくならず、掠れや息の成分が後悔を強調する。言葉数の多い部分では、会話のような自然さとラップに近い流れを行き来し、サビでは旋律を大きく広げる。感傷的な内容をバラードだけで表現せず、テンポのあるポップ/ロックとして聞かせることで、過去へ戻れない焦りが生まれている。
■ カバー文化
理芽をはじめとする歌唱者によるカバーも発表されている。原曲の特徴であるハスキーな声をそのまままねる必要はなく、女性歌唱では透明感や柔らかさ、男性歌唱では掠れや低音の重さを生かすなど、声質によって異なる解釈ができる。具体的な青春の情景と別れの後悔を扱うため、歌い手やVTuberが自身の経験を重ねやすく、強い高音だけでなく、語り方や声色で個性を出せる曲である。
■ カラオケで歌うポイント
音域だけでなく、細かなリズムと言葉の流れが難しい。Aメロは一音ずつ区切ると硬くなりやすいため、文章を話すようにフレーズをまとめ、拍の少し後ろへ言葉を置くと原曲の気だるさが出る。掠れた声を再現しようとして喉を締めるのは避け、息を軽く混ぜた地声を使う方が安全である。サビでは音域と声量が上がるが、叫ぶよりも語尾に切なさを残すことが重要。男性は原曲キーを基準にしやすい場合があるものの、サビが高く感じるなら1〜3下げると安定する。女性は原曲キー、または少し上げて中音域の響きを生かす方法も合う。歌詞の情景が切り替わる場所ごとに声量と息の量を変え、最後まで後悔を言い切れないような余韻を残すと、この曲らしい表現になる。
くしゃくしゃ。のカラオケキー解説
くしゃくしゃ。の原曲キーはEmです。このページでは、くしゃくしゃ。の原曲情報と、掲載されているカバー動画のキー差を確認できます。カラオケで歌うときに、原曲キーのままで歌えそうか、どの方向にキー調整すると歌いやすそうかを考えるための参考として使いやすいページです。
現在、このページに掲載しているくしゃくしゃ。のカバー情報は1件です。掲載件数はまだ多くありませんが、原曲とカバー例を見比べることで、くしゃくしゃ。を歌うときにどの方向へキー調整を考えるとよさそうかの目安をつかみやすくなります。くしゃくしゃ。はJ-POPとして登録されています。
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