bizについて
■Adoや缶缶との楽曲で広がった名前
bizは、2018年頃からインターネットを中心に活動する作詞家・作曲家・編曲家・音楽プロデューサーである。ボーカロイド曲だけに限定せず、歌い手の声を前提にした楽曲を早い段階から制作しており、缶缶を迎えた「アイシテの証明」、Adoが歌う「東亰カニバリズム」「フロイトメタ」などによって注目を集めた。2021年にはAdoの「夜のピエロ」で作詞・作曲・編曲を担当。夜の東京をさまよう孤独、華やかな街と内面の空虚さを、抑制されたビートと陰影のあるメロディで描き、提供作家としても広く知られる転機となった。
■愛情と捕食を同じ画面に置く作風
bizの歌詞には、愛、依存、執着、支配、自己嫌悪といった感情が頻出する。ただし、恋愛を美しく整理するのではなく、好きだから壊したい、近づきたいのに相手を食い尽くしてしまう、といった矛盾を物語化する点が特徴である。「アイシテの証明」の歪んだ愛情、「東亰カニバリズム」の都市的な退廃、「夜のピエロ」の孤独は、いずれも登場人物の心理が一方向に決着しない。
サウンド面では、エレクトロニックな低音、細かく刻むビート、ジャズやダークポップを思わせるコード、耳元で囁くようなボーカル処理を組み合わせる。大声で押し切る曲よりも、息遣い、子音、声の裏返りまで含めて歌い手の演技力を引き出すタイプの楽曲が多い。缶缶、Ado、LOLUETのように、低音・ささやき・叫びを切り替えられるボーカリストとの相性が良いのはそのためである。
■biz×ZERAと「Loveit?」
2022年末からは、ボカロP・作編曲家のZERAと「biz×ZERA」として本格的に活動。両者が共同制作し、LOLUETをボーカルに迎えた「Loveit?」は、愛する相手の身体を欲するという言葉を、恋愛と捕食の二重の意味で描いた。Pandaによる不穏な映像、ましくろのアートディレクション、石塚陽大のミックス、あいとものボーカルエディットまで含めたチーム制作で、YouTube再生数は2000万回を超える規模に成長した。
続く「愛猫」「Love eat -Dear Maia-」では同じ世界の愛情と狂気を別の角度から掘り下げ、本人たちが歌唱するセルフカバーや立体音響版にも展開。2023年にはbizとZERAで日本テレビ系ドラマ『紅さすライフ』の劇伴を担当し、歌もの以外でも人物の感情や空間を設計できることを示した。2025年の「Love Cat」360 Reality Audio版では、声や効果音を前後左右に配置し、リスナーが物語の中へ入り込むようなホラー的演出にも挑戦している。
カラオケや歌ってみたでは、「夜のピエロ」は中低音の表現力、「アイシテの証明」はリズムと言葉の切れ、「Loveit?」は声色の急変が難所になる。単に高音を出すだけでは成立せず、登場人物を演じるように歌う必要があるため、歌い手やVTuberが解釈を競いやすい。bizの作品がカバー文化で強いのは、歌詞に明確な物語がありながら、誰が語っているのか、愛なのか狂気なのかを歌い手自身が決められるからである。
bizの楽曲情報
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掲載カバーが多い歌い手 TOP20
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掲載オリジナル曲が多いアーティスト TOP20
当サイトに掲載しているオリジナル曲数が多いアーティストを表示しています。原曲キーを比較したい曲や、ほかの原曲アーティストを探すときの参考にできます。
- HoneyWorks 95曲
- DECO*27 59曲
- ピノキオピー 33曲
- 米津玄師 32曲
- まふまふ 31曲
- Mrs. GREEN APPLE 29曲
- Ado 28曲
- Giga 24曲
- 40mP 23曲
- YOASOBI 21曲
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