CRUSHER-Pについて
■英語VOCALOIDを世界規模へ押し上げたクリエイター
CRUSHER-Pは、米国出身の作詞家・作曲家・音楽プロデューサー・歌手・イラストレーターで、Cien Rojas/Cien Miller名義でも知られる。2010年頃から活動し、日本語圏が中心だったVOCALOID文化の中で、英語詞と海外ポップ/エレクトロニック音楽の感覚を持ち込んだ代表的な海外ボカロPである。最初に100万再生を超えた曲へ付いた呼び名「Childhood Crusher-P」から“Childhood”を外し、Crusher-Pを名乗るようになったと本人が説明している。
最大の代表作は、2014年にGUMI Englishを使用して発表した「ECHO」。停止した時計、鏡、色が反転する感覚を英語で反復し、鋭いシンセベース、四つ打ち、ノイズ、サビで開く高音を組み合わせた。歌詞には一つの公式解釈を定めず、聴き手の解釈に委ねる姿勢を示しており、自己像の揺らぎ、精神的な混乱、他者との断絶など、さまざまな読み方が広がった。公式動画はYouTubeで1億回を超え、英語VOCALOID曲として最も広く知られる作品の一つになっている。
■GUMIだけに限定されない音声選び
CRUSHER-Pは、GUMI Englishの強い子音と人工的な高音を生かした「ECHO」「Again」のほか、初音ミク、巡音ルカ、歌愛ユキ、CYBER SONGMAN、UTAUの気球音アイコ、Synthesizer VのEleanor Forteなど複数の音源を使用してきた。2017年のアルバム『CONCIENTIA』には「Again」「The Forest」「Biohazard」「Calalini」「Obey」などを収録し、ポップ、ホラー、幻想、ディストピアを横断。全曲を自ら書き、音源ごとの発音やキャラクター性を変えている。
「Biohazard」では感染や暴走を思わせる攻撃的な電子音、「Again」では喪失と再出発をドラマチックなコード進行で描き、「Propaganda!」では初音ミクを使って情報操作と群衆心理を皮肉る。2021年の「Wicked」ではEleanor Forteを起用し、VOCALOID以外の歌声合成へも継続的に進出。2024年には「ECHO」の10周年に合わせたリマスター/リミックスを発表し、2025年にも新作「Paradox」をリリースしている。
海外ボカロPのCircusPとは「CIRCRUSH」名義でも活動し、英語VOCALOIDを聴く入口を共同で作った。鬱Pやてにをはによる「ECHO」リミックス、歌い手・VTuberによる多言語カバー、ダンスやMMD動画など二次創作も多く、日本発のソフトウェアが英語圏のファンによって独自の文化へ育ったことを象徴している。
カラオケで「ECHO」を歌う際は、英語の子音をビートへ正確に合わせること、低い語りから高いサビへ急に切り替えることが難所になる。原曲のGUMIは息継ぎを必要としないため、人間が歌う場合はフレーズを分ける工夫も必要である。それでも、強いサビ、映像を作りやすい色彩イメージ、解釈を限定しない歌詞によって、国籍や声質を問わず自分の物語として歌える。CRUSHER-Pは、英語のボカロ曲が例外的な存在ではなく、世界のネット音楽の一ジャンルになり得ることを示した作家である。
CRUSHER-Pの楽曲情報
CRUSHER-Pに関連する楽曲情報をまとめたページです。このページでは、CRUSHER-Pがカバーしている曲や、原曲として関わっている曲を確認できます。曲ごとのキー差を見比べることで、どのような高さで歌われていることが多いかを考える参考として使いやすいページです。
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掲載カバーが多い歌い手 TOP20
当サイトに掲載しているカバー動画数が多い歌い手を表示しています。よくカバー動画を投稿している歌い手や、キー差を比較しやすいアーティストを探すときの参考にできます。
掲載オリジナル曲が多いアーティスト TOP20
当サイトに掲載しているオリジナル曲数が多いアーティストを表示しています。原曲キーを比較したい曲や、ほかの原曲アーティストを探すときの参考にできます。
- HoneyWorks 95曲
- DECO*27 59曲
- ピノキオピー 33曲
- 米津玄師 32曲
- まふまふ 31曲
- Mrs. GREEN APPLE 29曲
- Ado 28曲
- Giga 24曲
- 40mP 23曲
- YOASOBI 21曲
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