iromについて
■ 締切直前の焦りを一曲へ変えたシンガーソングライター
iromは、作詞、作曲、歌唱を自身で手掛ける音楽アーティストです。読みは「あいろむ」。2024年6月12日にシングル「デッドライン症候群」を配信し、同曲のリリックビデオを公開しました。公式に確認できる商業配信作品はこの曲が中心で、詳細な生年、出身地、活動歴などは公表されていません。そのため、人物像を推測するより、「デッドライン症候群」の制作と広がりを中心に理解する名義です。
「デッドライン症候群」は、締切が翌日に迫っているのに全くやる気が起きず、寝ようとしたり踊ったりしながら、最後には何とか間に合わせようとする人物を描いた曲です。小学生時代に夏休みの宿題を最終日へ残した記憶まで登場し、先延ばし癖が大人になっても続いていることを、ユーモラスに歌っています。
■ “あるある”を高速ポップへ
最大の魅力は、深刻な締切を悲壮なバラードにせず、明るく跳ねるメロディーと会話的な言葉へ変えた点です。焦っているのに別のことを始める、寝ようとして眠れない、昔の日記を適当に埋めるといった具体的な行動が、聴き手自身の経験と重なります。
サビの「チョーアブネーけどギリセーフ」という感覚は、締切を守れた安心と、何も反省していない人物の軽さを同時に表します。作詞・作曲・ボーカルはirom、ミックスとマスタリングはyasu2000、アニメーションはSayuriが担当しました。歌詞を画面上で動かすリリックビデオも、曲の慌ただしさを強めています。
■ 理芽・AZKiらによるカバー
「デッドライン症候群」は公開後、理芽によるカバーで広く知られるようになりました。理芽の低く気怠い声によって、原曲のコミカルさに、締切へ疲れ切った人物の現実感が加わっています。ホロライブ所属のAZKiもカバーを公開し、VTuberや歌い手の間でさらに広がりました。
この曲は、歌唱者が自分の生活や締切事情を重ねやすく、学生、会社員、創作者の誰にでも置き換えられます。短尺動画でもサビが使いやすく、宿題、原稿、仕事、動画制作などの投稿と組み合わせられることが、カバー人気につながっています。
カラオケでは、音域よりも早口、会話のリズム、脱力した歌唱が難所です。焦りを最初から叫ぶより、まだ何とかなると思っている軽さを出し、後半で慌ただしさを強めると曲の人物像が伝わります。iromは、一曲の具体的な生活描写によって、先延ばし癖を持つ人々の共通テーマソングを作ったアーティストです。
iromの楽曲情報
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掲載カバーが多い歌い手 TOP20
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