ライブPについて
■鏡音リンの「歌い手らしさ」を押し広げた作り手
ライブPは、2009年4月から鏡音リン、特に初期音源のAct.1を中心にオリジナル曲を発表してきたボカロPです。活動名の「ライブ」には、コンサートの意味だけでなく「LIVE=生きる」を感じる音楽を届けたいという意図が込められています。機械的な発音をあえて前面に出すのではなく、息遣い、語尾の揺れ、声の張り、感情の起伏を細かく作り込み、リンを一人の女性ボーカリストのように聴かせる調声で早くから注目されました。
活動初期の「レンラクマダー?」は、連絡を待ち続ける不器用な女の子を描いた切なさとユーモアが同居する楽曲です。「マジックハンド」はボカロ曲を生み出すクリエイターへの感謝をラブソングの形で表現した作品で、ライブPが単なる恋愛曲だけでなく、VOCALOID文化そのものを題材にできる作家であることを示しました。
■代表曲「S・K・Y」が残したもの
ライブPを語るうえで欠かせないのが「S・K・Y」です。題名は「好きよ」を一文字ずつ区切った言葉で、伝えきれない思いを簡潔なフレーズへ凝縮したバラードとして長く歌い継がれています。派手な仕掛けよりもメロディと声の表情を重視した曲で、鏡音リンの力強さと繊細さを同時に引き出しました。コンピレーション作品への収録を通してボカロリスナー以外にも広がり、多くの歌い手が自分の声で感情を再構成する定番曲になっています。
ほかにも、ロック色の強い「獣心覚醒」「ELEPHANT」「強烈な色」、冷えた情景と内面を重ねる「冷たい手」、少し切ないポップス「スプリンクル」など、曲ごとに異なる表情を持ちます。2019年には、約10年間の鏡音リン作品をまとめた『THE YELLOW MEMORIES』を発表し、「S・K・Y」「獣心覚醒」「レンラクマダー?」など活動の軸となった楽曲を一つの作品に集約しました。
■合作と商業音楽への広がり
複数のボカロPが歌唱パートを分担した「Mr.Music」では、ライブPが鏡音リンの調声を担当しました。同じ楽曲の中で各制作者による声作りの違いを味わえる企画に参加したことで、ライブPのリンが持つ生々しい発音や芯の強さが、よりはっきり認識されることになります。現在はMr.LIVE名義でも、楽曲提供や音源編集など幅広い制作に携わっています。
ライブPの曲がカバーされやすい理由は、ボーカルの技巧だけに頼らず、歌う人が感情を入れ替えられる余白が大きいことです。とりわけ「S・K・Y」は静かな語り出しから感情が開いていくため、原曲キーの高低だけでなく、息の量や語尾の処理によって印象が大きく変わります。一方、「獣心覚醒」のようなロック曲では、リンの鋭い高音を人間の声でどう置き換えるかが聴きどころになります。鏡音リンの可能性を、かわいさだけでなく、強さ、寂しさ、色気、荒々しさまで拡張してきた点が、ライブP固有の功績です。
ライブPの楽曲情報
ライブPに関連する楽曲情報をまとめたページです。このページでは、ライブPがカバーしている曲や、原曲として関わっている曲を確認できます。曲ごとのキー差を見比べることで、どのような高さで歌われていることが多いかを考える参考として使いやすいページです。
現在、このページに掲載されているライブPのカバー曲は0件です。オリジナル曲は3件です。
掲載カバーが多い歌い手 TOP20
当サイトに掲載しているカバー動画数が多い歌い手を表示しています。よくカバー動画を投稿している歌い手や、キー差を比較しやすいアーティストを探すときの参考にできます。
掲載オリジナル曲が多いアーティスト TOP20
当サイトに掲載しているオリジナル曲数が多いアーティストを表示しています。原曲キーを比較したい曲や、ほかの原曲アーティストを探すときの参考にできます。
- HoneyWorks 95曲
- DECO*27 59曲
- ピノキオピー 33曲
- 米津玄師 32曲
- まふまふ 31曲
- Mrs. GREEN APPLE 29曲
- Ado 28曲
- Giga 24曲
- 40mP 23曲
- YOASOBI 21曲
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