のりぴーについて
■ 鏡音リン・レンを代表する「右肩の蝶」の作曲者
のりぴーは、鏡音リン・鏡音レンを中心に使用したボカロPです。ピアノ、トランペット、トロンボーンなどの楽器経験を持ち、ポップス、ロック、エレクトロ、ジャズ的な要素を組み合わせた楽曲を制作しました。
最大の代表作は、2009年に公開された「右肩の蝶」です。作詞は水野悠良、イラストは秋赤音が担当し、のりぴーが作曲・編曲を手掛けました。先に鏡音リン版が公開され、その後、歌詞とアレンジを変えた鏡音レン版が発表されています。
■ 同じ題名で異なる二つの主人公
「右肩の蝶」は、単純な男女デュエットの差し替えではありません。リン版は鋭く艶のあるエレクトロポップで、恋愛の痛みと衝動を強く押し出します。レン版は低音のリズム、重いビート、男性的な色気を加え、同じ題名でも異なる人物像を作りました。
両バージョンは2010年にニコニコ動画でミリオン再生を達成し、鏡音リン・レンを代表する曲の一つになりました。コンピレーションアルバム、ゲーム『初音ミク -Project DIVA-』シリーズ、ライブイベント「MIKUNOPOLIS」などにも展開され、国内外のボカロファンへ広がっています。
■ 歌ってみた文化との強い結び付き
「右肩の蝶」は、歌い手が声色と性別表現を変えやすい曲です。リン版を男性が歌う、レン版を女性が歌う、二つの歌詞を組み合わせる、デュエット化するなど、多数の再解釈が生まれました。蛇足、バルシェ、clearなど、2000年代末から2010年代初頭の歌ってみた文化を代表する歌い手にも広くカバーされています。
のりぴーは「JUMP!」「えもラブ」「ひとひらの」なども発表し、アルバム『Butterfly』へ楽曲をまとめました。明確なサビ、高速の電子ビート、少し大人びた歌詞と相性のよい音作りが特徴です。
カラオケでは「右肩の蝶」が中心で、音域の広さ、細かなリズム、息継ぎの少なさが難所です。リン版は鋭い高音、レン版は低音から高音への切り替えが必要になります。単なる高音曲ではなく、艶、焦燥、強がりを声で演じることが重要です。一曲から二つの人格を生み出し、鏡音リン・レンの対照性を広く印象付けた作曲家です。
のりぴーの楽曲情報
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