nulutについて
■「フラジール」「フィクサー」で確立した陰影のあるダンスロック
nulutは、ボカロP・ぬゆりが使用してきた名義の一つです。ぬゆりは2012年頃から活動し、GUMI、flower、結月ゆかり、歌愛ユキ、初音ミク、重音テトなど、多様な歌声合成音源を用いてきました。現在は自身が歌唱するソロプロジェクト「Lanndo」でも活動しており、ボカロ曲、セルフカバー、他アーティストへの楽曲提供を横断するクリエイターです。
初期には「ターミナル」「焦縺」「ディカディズム」などを発表し、2016年の「フラジール」で広く知られるようになりました。同曲はGUMIの乾いた声、跳ねるベース、細かなピアノ、ジャズやエレクトロスウィングを思わせるリズムが特徴です。続く「フィクサー」はflowerの鋭い声を生かし、低音のグルーヴと不穏なコード進行によって、ぬゆり独自のダンスロックを確立しました。
■「命ばっかり」と歌詞世界
当サイト掲載曲の「命ばっかり」は、flowerと結月ゆかりを使用した代表作です。二つの異なる声を重ね、自己と他者の境界、言葉が届かない感覚、生きることへの疲労を描いています。題名の強さに対して、曲は絶叫一辺倒ではなく、抑制されたAメロから、感情が決壊するようなサビへ進みます。ギター、電子音、ベース、ドラムの各パートが複雑に絡み、歌詞の閉塞感を音響面から支えています。
ぬゆりの歌詞では、人物関係を直接説明せず、断片的な言葉、身体感覚、視線、距離、罪悪感を配置します。そのため聴き手によって解釈が分かれやすく、歌ってみたでは声色や感情の置き方によって別の物語が立ち上がります。
■ボカロシーンからJ-POPへ
ぬゆりは「秒針を噛む」の作曲・編曲に関わり、ずっと真夜中でいいのに。の初期サウンド形成にも大きく寄与しました。『プロジェクトセカイ』には「ロウワー」を書き下ろし、25時、ナイトコードで。の物語と結びついた楽曲として大規模なヒットを記録しています。Lanndo名義ではEve、suis、Reol、キタニタツヤらを迎えた作品を発表し、ボカロPが歌手やプロデューサーとして活動を拡張する流れを代表しています。
ぬゆりの曲は、高音よりもリズム、母音の長さ、低い語りからサビへの温度差が難所です。「命ばっかり」は男女どちらにもカバーされますが、原曲のflowerと結月ゆかりの音域を一人で歌う場合、低音と高音の両方に負担がかかります。キーを決める際はサビの最高音だけでなく、Aメロの低音が言葉として聞こえるか、細かなリズムを崩さず歌えるかも確認する必要があります。
nulutの楽曲情報
nulutに関連する楽曲情報をまとめたページです。このページでは、nulutがカバーしている曲や、原曲として関わっている曲を確認できます。曲ごとのキー差を見比べることで、どのような高さで歌われていることが多いかを考える参考として使いやすいページです。
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掲載カバーが多い歌い手 TOP20
当サイトに掲載しているカバー動画数が多い歌い手を表示しています。よくカバー動画を投稿している歌い手や、キー差を比較しやすいアーティストを探すときの参考にできます。
掲載オリジナル曲が多いアーティスト TOP20
当サイトに掲載しているオリジナル曲数が多いアーティストを表示しています。原曲キーを比較したい曲や、ほかの原曲アーティストを探すときの参考にできます。
- HoneyWorks 95曲
- DECO*27 59曲
- ピノキオピー 33曲
- 米津玄師 32曲
- まふまふ 31曲
- Mrs. GREEN APPLE 29曲
- Ado 28曲
- Giga 24曲
- 40mP 23曲
- YOASOBI 21曲
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