OSTER projectについて
■初音ミク初期から続く“音楽劇”の作り手
OSTER projectは、作詞・作曲・編曲家OSTERによるソロプロジェクトで、初音ミク登場初期からVOCALOID文化を形作ってきたボカロPの一人である。VOCALOID以前からインターネット上で自作曲を発表していたが、2007年に初音ミクを用いた「恋スルVOC@LOID」を投稿し、急速に注目を集めた。この曲は、歌うソフトウェアである初音ミク自身が恋をし、マスターへ語りかけるという内容で、キャラクターと音声合成技術を物語の主人公として扱った初期の代表例となった。
続く「ミラクルペイント」では、ジャズ、スウィング、ショー音楽の要素を取り入れ、初音ミクを舞台女優のように歌わせた。ピアノ、ブラス、転調、細かなリズムを多用する華やかな編曲は、単純な打ち込みポップとは異なるOSTER projectの個性を決定づけた。2008年には初期代表曲を収めたアルバム『みくのかんづめ』を発売。「恋スルVOC@LOID」「ミラクルペイント」などは『初音ミク -Project DIVA-』をはじめとする音楽ゲームにも収録され、動画サイト外の層へ広がった。
■VOCALOIDごとに役を与える制作
OSTER projectは初音ミクだけでなく、鏡音リン・レン、巡音ルカ、MEIKO、KAITO、GUMIなど多くの歌声を使う。「trick and treat」では鏡音リン・レンによる不穏なハロウィン劇を作り、「ピアノ×フォルテ×スキャンダル」ではMEIKOの成熟した声をジャズ歌謡へ結び付けた。「one more kiss」では巡音ルカの低く艶のある声を生かし、「おひめさまになりたいのッ!」では鏡音リンの勢いをコミカルな物語へ変えている。各音源を同じ歌手の代用品として扱わず、声質から人物像を作る点が重要である。
長編曲「Alice in Musicland」では複数のVOCALOIDを登場人物として配役し、台詞、場面転換、異なるジャンルの楽曲を連結したミュージカルを完成させた。ジャズやフュージョンだけでなく、バラード、ゴスペル、エレクトロ、かわいらしいポップまで作風は広い。近年も新しい音声合成ライブラリや歌い手を取り入れ、既存曲の再編曲、音楽ゲームへの提供、他アーティストへの楽曲提供を続けている。
■カバーで際立つ難しさと楽しさ
OSTER projectの曲は、メロディが大きく跳躍し、半音進行や転調、シンコペーションが多い。「ミラクルペイント」はショーのような表情と正確なリズムが必要で、「ピアノ×フォルテ×スキャンダル」は低音の色気とジャズ特有の拍の取り方が問われる。「trick and treat」は二人の声の対比、「Alice in Musicland」は役柄ごとの歌い分けが見せ場になる。一方で、明確な登場人物と物語があるため、歌い手やVTuberが衣装、映像、台詞を加えて再演しやすい。高度な作曲技法とキャラクター性を同時に備えていることが、長年にわたりカバーされる最大の理由である。
OSTER projectの楽曲情報
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掲載カバーが多い歌い手 TOP20
当サイトに掲載しているカバー動画数が多い歌い手を表示しています。よくカバー動画を投稿している歌い手や、キー差を比較しやすいアーティストを探すときの参考にできます。
掲載オリジナル曲が多いアーティスト TOP20
当サイトに掲載しているオリジナル曲数が多いアーティストを表示しています。原曲キーを比較したい曲や、ほかの原曲アーティストを探すときの参考にできます。
- HoneyWorks 95曲
- DECO*27 59曲
- ピノキオピー 33曲
- 米津玄師 32曲
- まふまふ 31曲
- Mrs. GREEN APPLE 29曲
- Ado 28曲
- Giga 24曲
- 40mP 23曲
- YOASOBI 21曲
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