瀬名航について
■日常の小さな感情をすくうボカロP
瀬名航は、初音ミクを中心に楽曲を制作する作曲家・ボカロPである。1996年生まれで、2012年からVOCALOIDを用いた制作を開始した。派手な物語や極端な言葉よりも、通学、始発電車、雨、夏の記憶、言えなかった本音といった生活に近い題材を、柔らかなギターとポップなメロディへ置き換える。作詞・作曲・編曲を自ら行い、エレキギターも演奏するため、打ち込み中心でありながらバンドの呼吸を感じるサウンドが多い。
初期から知られる「aimai」は、関係を明確にできない二人の距離を、軽やかなリズムと切ないコードで描いた代表曲である。後に鎖那が歌うバージョンも制作され、2025年には初音ミク版と鎖那版の「aimai(2025ver)」を発表した。「7150日」は生まれてから積み重なる日数を題材に、自分の存在と時間を見つめる曲。「浮遊」「始発電車」「バイバイ」「此処で見たあの夏を」などにも、日常から少しだけ離れる感覚と、戻れない時間への視線が通っている。
■アルバムと生身の歌手への展開
2017年の1stフルアルバム『せなのおと』には、「物語」「aimai」「セイクラベ」「colorful days」「秘密」「エンドロール」など11曲を収録。続く『せなのおと2』には「始発電車」「7150日」「雨なめちゃダメ」「等身大エモーション」「浮遊」などが入り、瀬名航の生活感ある作風をまとまった形で示した。2024年の3rdフルアルバム『せなのおと3』では、「それは内緒にしておいて」「センシティブ・ゴースト」「ショウタイム×オーディエンス」などを収録し、アルセチカのイラストとともに、より鮮明なキャラクターと色彩を持つ作品へ発展した。
VOCALOID作品だけでなく、人間の歌手へ提供する活動も大きい。鎖那との「ひとり旅」、AZKiの「いのち」「エンドロールは終わらない」「エントロピー」、超ときめき♡宣伝部の「プリンセスヒーロー」「セツナリベンジ」、常闇トワの「心の在処はすぐ傍に」、Souのアニメ『全修。』エンディングテーマ「ただ、君のままで」などを手がけている。こゑだ、ダズビー、美郷あき、ぱなまんらを迎えたボーカルアルバムでは、歌手ごとの声質を生かす作曲家としての幅も示した。2025年からは鎖那との音楽ユニットubiqueでコンポーザーを担当している。
■歌いやすさの中にある繊細な難所
瀬名航のメロディは耳に入りやすく、極端な高速曲や超高音曲は比較的少ない。しかし、言葉を会話のように置くリズム、サビで少しだけ音域が開く設計、明るいコードの中へ寂しさを残す歌い方が重要である。「aimai」は力を入れすぎず、曖昧な距離感を保つこと、「7150日」は平坦にせず一日一日の重みを後半へ積み上げることが難しい。初音ミク版と歌手版の両方がある曲では、調声された透明な声を参考にしつつ、自分の息遣いや語尾を加えられる。弾き語り、バンドカバー、歌ってみたのいずれにもなじみやすく、声の個性を過度に縛らない作家である。
瀬名航の楽曲情報
瀬名航に関連する楽曲情報をまとめたページです。このページでは、瀬名航がカバーしている曲や、原曲として関わっている曲を確認できます。曲ごとのキー差を見比べることで、どのような高さで歌われていることが多いかを考える参考として使いやすいページです。
現在、このページに掲載されている瀬名航のカバー曲は0件です。オリジナル曲は3件です。
掲載カバーが多い歌い手 TOP20
当サイトに掲載しているカバー動画数が多い歌い手を表示しています。よくカバー動画を投稿している歌い手や、キー差を比較しやすいアーティストを探すときの参考にできます。
掲載オリジナル曲が多いアーティスト TOP20
当サイトに掲載しているオリジナル曲数が多いアーティストを表示しています。原曲キーを比較したい曲や、ほかの原曲アーティストを探すときの参考にできます。
- HoneyWorks 95曲
- DECO*27 59曲
- ピノキオピー 33曲
- 米津玄師 32曲
- まふまふ 31曲
- Mrs. GREEN APPLE 29曲
- Ado 28曲
- Giga 24曲
- 40mP 23曲
- YOASOBI 21曲
関連記事
カラオケキーやキー差について詳しく知りたい場合は、以下の記事も参考にしてください。
