椎名もたについて
■ 14歳で登場した早熟なボカロP
椎名もたは、石川県出身の音楽家・ボカロPです。旧名義はぽわぽわP。本名は溝口遼で、1995年生まれ。幼少期からエレクトーン、ギター、ドラムなどに触れ、中学2年生の頃からDTMを始めました。10代前半から初音ミクなどを使った楽曲を動画サイトへ投稿し、その若さと完成度で注目されました。
初期代表作「ストロボラスト」「ストロボハロー」「ストロボライト」などの“ストロボシリーズ”では、明滅する光、記憶、別れ、自己の不安定さを、電子音と崩れそうなメロディーで表現しました。2011年に一度活動を休止した後、レーベルGINGAとの出会いを経て活動を再開し、2012年にアルバム『夢のまにまに』を発表しています。
■ きれいに整えない音楽
椎名もたの音楽は、エレクトロニカ、ロック、ピアノ、ノイズ、チップチューンを横断します。拍の位置をずらす、ボーカルを不安定に揺らす、急に音を途切れさせるなど、完成されたポップスの滑らかさをあえて崩す作りが特徴です。
歌詞では、他人との距離、自分の存在、死への意識、言葉が届かない感覚を、断片的な会話や抽象的な比喩で描きます。「Q」では答えのない問いを繰り返し、「アストロノーツ」では遠く離れた相手への思いを宇宙飛行士へ重ね、「パレットには君がいっぱい」では色と記憶を結び付けました。
■ 世界的に再発見された「少女A」
2013年公開の「少女A」は、初音ミクの不安定な声、単純なピアノ、歪んだ電子音によって、周囲から理解されない少女の感情を描いた曲です。公開当初から知られていましたが、2020年代に入ってTikTokやYouTube Shortsで世界的に再拡散し、海外の若いリスナーにも広く聴かれるようになりました。
歌詞の翻訳、手描き動画、アニメーション、カバー、リミックスが大量に作られ、没後に再生数が大きく伸びた作品です。2025年には没後10年のトリビュート企画「You meet siinamota」が展開され、「少女A」を入口に旧作へ触れる動きが生まれました。
椎名もたは2015年7月に20歳で亡くなりました。死の直前まで楽曲制作を続け、アルバム『生きる』には「少女A」「赤ペンおねがいします」「ピッコーン!!」などが収録されています。
カラオケでは「少女A」「Q」「アストロノーツ」「ストロボラスト」が人気です。高音だけでなく、拍の揺れ、感情を抑えた発音、不安定さを残す歌い方が重要です。音程を完全に整えるより、言葉が途切れそうな感覚を保つと作品へ近づきます。短い生涯の中で、ボーカロイドに未完成な心そのものを歌わせた作家です。
椎名もたの楽曲情報
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掲載カバーが多い歌い手 TOP20
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掲載オリジナル曲が多いアーティスト TOP20
当サイトに掲載しているオリジナル曲数が多いアーティストを表示しています。原曲キーを比較したい曲や、ほかの原曲アーティストを探すときの参考にできます。
- HoneyWorks 95曲
- DECO*27 59曲
- ピノキオピー 33曲
- 米津玄師 32曲
- まふまふ 31曲
- Mrs. GREEN APPLE 29曲
- Ado 28曲
- Giga 24曲
- 40mP 23曲
- YOASOBI 21曲
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