スズムについて
■楽曲、物語、映像を連動させた2010年代ボカロの代表的クリエイター
スズムは、2011年頃から動画共有サイトを中心に活動したボカロP、作詞家、編曲家、作家です。単独名義の楽曲だけでなく、kemuを中心とする制作チーム「KEMU VOXX」や、そらるを軸とした「あすかそろまにゃーず」に参加し、作詞、作曲、編曲、物語制作など複数の役割を担いました。高速で密度の高いロックサウンドと、現代社会への皮肉、自己否定、終末感を結びつけた作風によって、2010年代前半のボカロシーンで急速に知名度を高めました。
代表曲「世界寿命と最後の一日」は、世界の終わりを前にしても日常や欲望を捨てられない人間を描いた楽曲です。GUMIの鋭い声、高速の言葉、劇的な転調感、強いリズムが組み合わさり、投稿後に広くカバーされました。「過食性:アイドル症候群」ではGUMIとMAYUを用い、人気、承認、消費される存在としてのアイドルを風刺しています。「絶望性:ヒーロー治療薬」はアニメ『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生 The Animation』のエンディングテーマとなり、スズム名義をボカロリスナー以外にも広げました。
■他者との共同制作で発揮された強み
スズムは、自身の楽曲だけでなく、他クリエイター作品の編曲や作詞でも存在感を示しました。「アンデッドエネミー」はギガ、スズム、れをるによる共同制作で、鏡音リンの高速かつ攻撃的な歌唱、電子音とロックの混合、畳みかける歌詞が特徴です。KEMU VOXXでは、連続する楽曲と映像が同一世界の物語として読める仕組みが注目され、単曲のヒットをシリーズ作品へ発展させる2010年代的なボカロ文化を後押ししました。
また、小説を含むメディア展開にも積極的で、「終焉ノ栞」プロジェクトなど、音楽から物語へ読者を導く活動に関わりました。曲、イラスト、動画、小説、キャラクター設定を横断して楽しませる手法は、当時の若いリスナーに強く支持されました。
■活動停止と作品の残り方
2015年、スズムは自身の不適切な制作行為などについて謝罪し、クリエイター活動を停止しました。そのため活動期間は長くありませんが、「世界寿命と最後の一日」「過食性:アイドル症候群」「アンデッドエネミー」などは、その後も歌ってみたやゲーム収録を通じて聴かれ続けています。活動上の問題と作品評価を切り分けて扱う必要がある一方、2010年代前半の高速ボカロロック、物語型プロジェクト、複数クリエイターによる共同制作を理解するうえで無視できない存在です。
スズムの曲は、音域が広いだけでなく、早口、細かなアクセント、息継ぎの少なさが難所になります。当サイト掲載の「世界寿命と最後の一日」「アンデッドエネミー」も、単純にキーを下げるだけではリズムの難しさが残ります。原曲キーとの差に加えて、サビを地声で押し切るか、ミックスや裏声を使うかまで考えて調整すると歌いやすくなります。
スズムの楽曲情報
スズムに関連する楽曲情報をまとめたページです。このページでは、スズムがカバーしている曲や、原曲として関わっている曲を確認できます。曲ごとのキー差を見比べることで、どのような高さで歌われていることが多いかを考える参考として使いやすいページです。
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掲載カバーが多い歌い手 TOP20
当サイトに掲載しているカバー動画数が多い歌い手を表示しています。よくカバー動画を投稿している歌い手や、キー差を比較しやすいアーティストを探すときの参考にできます。
掲載オリジナル曲が多いアーティスト TOP20
当サイトに掲載しているオリジナル曲数が多いアーティストを表示しています。原曲キーを比較したい曲や、ほかの原曲アーティストを探すときの参考にできます。
- HoneyWorks 95曲
- DECO*27 59曲
- ピノキオピー 33曲
- 米津玄師 32曲
- まふまふ 31曲
- Mrs. GREEN APPLE 29曲
- Ado 28曲
- Giga 24曲
- 40mP 23曲
- YOASOBI 21曲
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