T-POCKETについて
■ 初音ミク黎明期の大ヒット曲「1925」
T-POCKETは、作詞家・作曲家の冨田悠斗がボカロPとして使用した名義です。「とみー」とも呼ばれ、現在は冨田悠斗名義で、アニメ、ゲーム、声優、VTuber、舞台などへ楽曲を提供しています。
最大の代表作「1925」は、2009年10月に初音ミク歌唱で公開されました。タイトルは昭和元年の前年に当たる西暦1925年を示し、映像や歌詞には大正末期から昭和初期を思わせるモダンな雰囲気があります。作詞・作曲・編曲をT-POCKETが担い、初音ミクの歌声と軽快なスウィング感を組み合わせました。
■ 言葉遊びとレトロモダン
「1925」は、恋愛、売買、価値、人生の選択を、短い言葉と比喩で描きます。歌詞には同音異義語、古風な表現、意味を一つに限定しない言葉遊びが多く、一度聴いただけでは全体を説明しきれません。明るく跳ねる曲調に対して、他者との関係を商品や価格のように捉える冷たさも含まれています。
動画のレトロな衣装、帽子、配色と音楽が一体になり、初音ミクを未来的なキャラクターではなく、過去の街角で歌う少女のように見せました。この時代横断的な感覚が、多数の歌ってみた、イラスト、MMD作品を生みました。
■ 歌ってみた文化での拡散
「1925」はゴム、ベェェェェジュ、recog、あほの坂田。など、多数の歌い手にカバーされました。コンピレーションCD、バンドスコア、カラオケにも収録され、2009年前後のボカロ文化を代表する定番曲になっています。男性、女性、低音、高音のどの声でも解釈でき、テンポを変えたジャズ風やロック風のアレンジも成立します。
T-POCKET名義では「Bad Sweets」「エゴロジスト」「甘ったれランナー」「ステア」「曇天羊」なども発表し、1stアルバムへ収録しました。「Bad Sweets」は甘い題名と不安定な関係を重ね、ギターを生かしたポップロックに仕上げています。
■ 冨田悠斗としての楽曲提供
その後は冨田悠斗名義で制作活動を広げ、声優、ゲーム、アニメ、VTuberなどへ作詞・作曲を提供しています。『プロジェクトセカイ』関連、神谷浩史・小野大輔のラジオ番組関連曲、藤田咲、白上フブキ、角巻わため、莉犬など、音声文化と親和性の高い歌手・企画へ参加してきました。
カラオケで「1925」を歌う際は、極端な高音よりも、跳ねるリズム、言葉の切り方、古風な色気が重要です。音をまっすぐ伸ばしすぎず、軽く前へ転がすと原曲のスウィング感が出ます。初音ミク初期に、レトロな美術と言葉遊びを結び付け、時代を越えて歌われる一曲を生んだ作家です。
T-POCKETの楽曲情報
T-POCKETに関連する楽曲情報をまとめたページです。このページでは、T-POCKETがカバーしている曲や、原曲として関わっている曲を確認できます。曲ごとのキー差を見比べることで、どのような高さで歌われていることが多いかを考える参考として使いやすいページです。
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掲載カバーが多い歌い手 TOP20
当サイトに掲載しているカバー動画数が多い歌い手を表示しています。よくカバー動画を投稿している歌い手や、キー差を比較しやすいアーティストを探すときの参考にできます。
掲載オリジナル曲が多いアーティスト TOP20
当サイトに掲載しているオリジナル曲数が多いアーティストを表示しています。原曲キーを比較したい曲や、ほかの原曲アーティストを探すときの参考にできます。
- HoneyWorks 95曲
- DECO*27 59曲
- ピノキオピー 33曲
- 米津玄師 32曲
- まふまふ 31曲
- Mrs. GREEN APPLE 29曲
- Ado 28曲
- Giga 24曲
- 40mP 23曲
- YOASOBI 21曲
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