تについて
■正体ではなく、3曲だけで輪郭を残した作り手
تは、個人プロフィールをほとんど公開せず、2022年に可不を用いた3曲を発表したボカロPです。活動名に用いられている「ت」はアラビア文字ですが、本人はかつて「この世界で伝えたいことは音楽で届けます」という趣旨を示し、自分には名前がないとも述べています。したがって、別の活動者と結び付ける噂ではなく、公開された作品そのものから理解すべきクリエイターです。
YouTubeチャンネルに公開されているオリジナル曲は、「アルマ」「エゴノミー」「恋愛兵器!りーさるうぇぽんちゃん」の3作。いずれも歌唱には音楽的同位体・可不を使用し、作詞・作曲・編曲をت自身が担当しています。投稿数は少ない一方、チャンネルは5万人を超える登録者を集め、「アルマ」はYouTubeで100万再生を超え、「エゴノミー」もそれに近い規模まで聴かれています。
■無機質な可不と、人間の欲望
第1作「アルマ」は2022年1月8日に公開されました。「アルマ」はスペイン語で「魂」を意味し、模造された歌声が夢や魂を持てるのかという問いを、機械的な音色と高い可不の声で描きます。同年2月1日にはCeVIO殿堂入りを達成しており、初投稿から短期間で強い反響を得た作品です。
第2作「エゴノミー」は2022年2月12日公開。「エゴ」と「エコノミー」を重ねた題名の通り、愛情、信用、金銭、効率、依存といった価値が交換可能な商品へ変わる社会を、皮肉な言葉遊びで切り取ります。短いフレーズの反復、英語を挟む鋭い語感、電子音の細かな装飾が、冷笑的な歌詞をさらに強めています。
第3作「恋愛兵器!りーさるうぇぽんちゃん」は2022年5月7日公開。可愛らしい恋愛ソングの語彙と、殺傷・毒・死体を連想させる表現を同じテンションで並べる、過剰なヤンデレポップです。明るく跳ねる曲調と危険な内容の落差が大きく、تの3作品の中では最もコミカルで、同時に最も攻撃的な一面を見せています。
■歌ってみたで広がる理由
تの曲は2分台を中心とする密度の高い構成で、前奏や間奏を長く取らず、印象的な言葉と音を連続して投げ込みます。可不特有の息を含む高音、急な音程移動、語尾を切る歌い方、機械的なピッチ感が楽曲の人格になっているため、人間がカバーすると解釈の差が出やすい作品です。
特に「アルマ」は無機質さと感情の境界をどう歌うか、「エゴノミー」は早口と皮肉をどう処理するか、「恋愛兵器!りーさるうぇぽんちゃん」は可愛さと狂気をどう両立するかが聴きどころになります。投稿数の多さではなく、限定された3曲の完成度と統一感によって記憶されている点が、تの特異な立ち位置です。
تの楽曲情報
تに関連する楽曲情報をまとめたページです。このページでは、تがカバーしている曲や、原曲として関わっている曲を確認できます。曲ごとのキー差を見比べることで、どのような高さで歌われていることが多いかを考える参考として使いやすいページです。
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掲載カバーが多い歌い手 TOP20
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当サイトに掲載しているオリジナル曲数が多いアーティストを表示しています。原曲キーを比較したい曲や、ほかの原曲アーティストを探すときの参考にできます。
- HoneyWorks 95曲
- DECO*27 59曲
- ピノキオピー 33曲
- 米津玄師 32曲
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- Ado 28曲
- Giga 24曲
- 40mP 23曲
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