The SALOVERSについて
■ 高校の同級生が鳴らした、焦燥感の強い青春ロック
The SALOVERSは、古舘佑太郎(ボーカル/ギター)、藤井清也(ギター)、小林亮平(ベース)、藤川雄太(ドラム)による4人組ロックバンドです。2008年、高校の同級生によって結成されました。2010年にFUJI ROCK FESTIVALの新人登竜門「ROOKIE A GO-GO」へ出演し、同年1stアルバム『C'mon Dresden』を発表。十代の衝動をそのままステージへ持ち込むライブで注目されました。
バンド名は「LOVERS」と「SALVATION」を思わせる響きを持ちますが、整った恋愛バンドではなく、古舘のシニカルな歌詞と、壊れそうなほど勢いのある演奏が中心です。文学、映画、青春への憧れと嫌悪を同時に書き、若さを美化しすぎない点が特徴でした。
■ 「サリンジャー」「夏の夜」に表れる文学性
代表曲「サリンジャー」は、『ライ麦畑でつかまえて』の作者J.D.サリンジャーを題名に用い、社会へ馴染めない青年の感覚をロックへ変えた曲です。「夏の夜」は、夜の街、友人、衝動を疾走するギターへ乗せ、The SALOVERSの初期を象徴する作品になりました。
「SAD GIRL」「床には君のカーディガン」「さらさら」「喉が嗄れるまで」などでも、古舘は恋愛の状況を具体的な物や場所で描きます。声は綺麗に伸ばすより、言葉を吐き出すように歌い、時に音程が崩れるほど感情を前へ出します。
■ メジャーデビューと短い活動期間
2012年、ミニアルバム『いざ、サラバーズ!』でメジャーデビューしました。アルバム『珍文完聞 -Chin Bung Kan Bung-』『青春の象徴 恋のすべて』などを発表し、ライブハウス、フェス、ツアーで活動しました。
しかし2015年3月、メンバーが二十代前半の時点で無期限活動休止に入りました。古舘はその後ソロ活動、バンド「2」「THE 2」、俳優活動へ進み、藤井清也らも別の音楽活動を続けています。The SALOVERSの活動期間が短かったことは、作品に残る未完成さと青春の終わりを強く印象付けました。
カラオケでは「夏の夜」「サリンジャー」「SAD GIRL」が歌われます。男性曲として高めで、長い言葉を勢いよく置き、声を綺麗にまとめすぎないことが重要です。The SALOVERSは、高校生バンドの衝動を商業的に整え切らず、文学的な言葉とガレージロックの粗さを残したまま駆け抜けたバンドです。
The SALOVERSの楽曲情報
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