Wham!について
■1980年代ポップを象徴したジョージ・マイケルとアンドリュー・リッジリー
Wham!は、ジョージ・マイケルとアンドリュー・リッジリーによるイギリスのポップデュオです。二人は学生時代からの友人で、1981年頃に結成。若者の失業、階級、自由への憧れを扱った初期曲「Wham Rap!」「Young Guns (Go for It!)」で注目され、1983年の1stアルバム『Fantastic』を成功させました。
1984年の2ndアルバム『Make It Big』では、明るいファッション、大きなコーラス、ソウルとダンス・ポップを融合した音楽へ進化。「Wake Me Up Before You Go-Go」「Freedom」「Everything She Wants」「Careless Whisper」などが世界的ヒットとなり、英国だけでなく米国でも1位を獲得しました。ジョージが主に作詞作曲と歌唱を担い、アンドリューがグループのイメージ、ステージ、初期の作曲面を支えました。
■「Last Christmas」の逆説
当サイト掲載曲の「Last Christmas」は1984年に発表され、ジョージ・マイケルが作詞、作曲、プロデュース、演奏の多くを担当しました。明るいシンセサイザーと鈴の音に対し、歌詞は「昨年のクリスマスに心を捧げたが、翌日に捨てられた」という失恋を描きます。祝祭的な音と傷ついた内容の対比が、単なる季節曲を超える普遍性を生みました。
発売当時の英国チャートではBand Aidの「Do They Know It's Christmas?」に阻まれて2位でしたが、その後毎年再浮上し、2021年に初の英国1位を獲得。2023年と2024年にはクリスマス週の1位となり、40年を経てなお記録を更新しました。ミュージックビデオはスイスのサースフェーで撮影され、雪山の別荘、友人同士のパーティー、元恋人との気まずい再会を映像化しています。
■中国公演と解散
Wham!は1985年、西側のポップグループとして初めて中国で大規模公演を行ったことで知られます。世界的成功の頂点にあった1986年、ウェンブリー・スタジアムの「The Final」を最後に解散。ジョージはその後、アルバム『Faith』などで世界的ソロ歌手となり、アンドリューはWham!の歴史を伝える活動を続けました。
「Last Christmas」は男女を問わずカバーされますが、低いAメロと高いサビ、滑らかな英語、長いフレーズが難所です。キーを下げすぎるとAメロが沈み、上げすぎるとサビが力みます。失恋の寂しさを残しながら、伴奏の明るいリズムへ軽く乗ることが、Wham!らしい歌唱のポイントです。
Wham!の楽曲情報
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