吉田夜世について
■ 「オーバーライド」で一気に広がったボカロP
吉田夜世は、北海道出身の音楽家、ボカロPです。初音ミク、重音テトSVなどを使用し、作詞、作曲、編曲、ミックス、マスタリング、動画制作まで自ら手掛ける作品を発表しています。活動を続ける中で思うような反響を得られない時期も経験し、ボカロPへ専念してから約1年後に「オーバーライド」が大きくブレイクしました。
「オーバーライド」は2023年11月に公開された重音テトSV歌唱曲です。軽快なベースライン、跳ねるリズム、短く反復するサビに対し、歌詞は努力しても状況を変えられない閉塞感や自己嫌悪を描いています。この明るい音と暗い内容の落差、簡潔なイラストアニメーション、ネットミームを取り込んだ映像が結び付き、2024年に急速に再生数を伸ばしました。
■ 二次創作を呼び込む設計
「オーバーライド」の大きな特徴は、原曲を聴くだけで終わらず、替え歌、手描きアニメ、キャラクター差し替え、歌ってみた、リミックスなどへ展開しやすいことです。正面を向いた人物が腕を動かす映像フォーマット、短く覚えやすいフレーズ、強いリズムが、二次創作の共通テンプレートになりました。
Billboard JAPANの「ニコニコ VOCALOID SONGS TOP20」で首位を獲得し、ニコニコ動画とYouTubeの両方で大規模な再生を記録しました。重音テトSVを代表する2020年代のヒット曲の一つとなり、重音テトが再び広い層へ認知される流れにも貢献しています。
■ ヒット以前・以後の作品
吉田夜世は「オーバーライド」以前にも「零度」「I know 愛脳.」「救済」「フォールスマン・ショー」などを発表しています。「零度」は本人が転換点として語る作品で、制作方針や音作りを見直す契機になりました。
ヒット後も「オーバーライド」の型だけを繰り返さず、初音ミクと重音テトを使い分けています。また、他のボカロ曲のリミックスにも取り組み、原曲のフックを残しながら、自身のベース、ドラム、音声編集へ置き換える制作を行っています。
カバーでは「オーバーライド」が圧倒的に多く、歌い手、VTuber、声優、配信者まで幅広く挑戦しています。音域だけを見ると極端な難曲ではありませんが、細かく跳ねるリズム、語尾の切り方、低い部分からサビへ移る声色の変化が重要です。重音テトSVの乾いた発音をそのまま真似るより、歌い手ごとに皮肉、疲労、怒りを強調すると個性が出ます。楽曲、映像、ネットミームを一体化し、二次創作によって成長する現代的なボカロヒットを生んだクリエイターです。
吉田夜世の楽曲情報
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掲載カバーが多い歌い手 TOP20
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当サイトに掲載しているオリジナル曲数が多いアーティストを表示しています。原曲キーを比較したい曲や、ほかの原曲アーティストを探すときの参考にできます。
- HoneyWorks 95曲
- DECO*27 59曲
- ピノキオピー 33曲
- 米津玄師 32曲
- まふまふ 31曲
- Mrs. GREEN APPLE 29曲
- Ado 28曲
- Giga 24曲
- 40mP 23曲
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