ユーリ(久保ユリカ)について
■ 『少女終末旅行』のユーリとして歌う久保ユリカ
ユーリは、つくみず原作のテレビアニメ『少女終末旅行』に登場する主人公の一人で、声優の久保ユリカが声と歌を担当しています。固定した音楽活動を行うアーティストではなく、同作のキャラクター名義です。相棒のチト(水瀬いのり)とともに、文明が崩壊した後の都市を半装軌車ケッテンクラートで旅し、食料や燃料を探しながら日々を過ごします。
ユーリは、慎重で本を読むチトに対し、食欲と好奇心に従って動く楽天的な人物です。難しいことを深く考えず、危険な行動も取りますが、終末世界の重さを和らげる存在でもあります。久保ユリカの明るく少し力の抜けた声は、その無邪気さと、世界の終わりを当然のように受け入れる不思議な感覚を表現しています。
■ チトとの会話がそのまま音楽になる
代表曲は、チトとユーリが歌うオープニングテーマ「動く、動く」です。作詞・作曲・編曲を毛蟹が担当し、機械的に反復するリズム、行進するようなビート、二人の掛け合いによって、止まれば生きられない旅を表現しています。チトの落ち着いた歌声と、ユーリの開放的な声が左右から会話するように配置され、単独歌唱では得られない関係性が生まれます。
エンディングテーマ「More One Night」は、emon(Tes.)とヒゲドライバーが制作。エレクトロポップの軽快さと、「もう一晩だけ」という終末的な願いを組み合わせています。明るい曲調の中に、旅がいつか終わることへの寂しさがあり、作品を象徴する一曲になりました。
挿入歌「雨だれの歌」は、雨音や空き缶を思わせるリズムを使い、何もない世界で音を見つけて遊ぶ二人を描きます。大きく盛り上がる曲ではありませんが、ユーリの素朴な声とチトの静かな声が重なり、作品の日常性を最もよく示しています。「Endless Journey」も、終わりの見えない旅を二人の歌唱で表現した関連曲です。
■ 二人組カバーで選ばれる理由
ユーリ名義の楽曲は、歌唱力だけでなく、チトとの距離感を演じることが重要です。「動く、動く」では細かなリズムとパート分け、「More One Night」では跳ねる発音とユニゾン、「雨だれの歌」では力を抜いた自然な声が求められます。二人組の歌い手、声優、VTuberがキャラクターを分担しやすく、作品への愛情を示すカバーとして選ばれています。
久保ユリカ本人のソロアーティスト活動とは分けて考える必要があり、この名義では一貫してユーリという人物の感情と物語が中心です。荒廃した世界を扱いながら、食事、雨音、会話を楽しむ声があることで、『少女終末旅行』の「絶望と仲良くする」感覚が音楽として成立しています。
ユーリ(久保ユリカ)の楽曲情報
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